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シグルイ

自分の本棚にならんだ中でたぶん俺が一番好きな漫画だと思う。

駿河城御前試合という原作小説での一試合目にスポットを当てた作品。

結構有名な作品で、連載は終了していて文庫版が刊行してるんだったかな。

覚悟のススメから入って、山口先生の作品ということで読んだんだが、

劇画調の漫画や時代劇ものが好きになる要因となった作品。

とにかくキ○ガイしか出てこない。主人公とライバルから始まり、

サブキャラクターやヒロインに至るまでどこかしら狂気じみている。

全編通して主人公とライバルの(厳密にはW主人公の趣)成り行きを描き、

最終的には御前試合で雌雄を決するんだが、始まりにしびれたね。

最終戦である御前試合の入場シーンから始まるんだ。

まさに死合開始というところで時間軸の一番初め、出会いの場面へ飛ぶ。

そこからふたりの因縁を積み重ねて、最終的に一話目冒頭の死合開始へとつながる。

原作小説では割と淡白で、数ある試合のうちの一つに過ぎないこの一試合を

ここまで独自の解釈や描写を盛り込みつつ昇華させる手腕に脱帽した。

主人公の藤木は片腕がなく、ライバルでもう一人の主人公の伊良子は盲目で足を引きずっている。

でも、出会いの場面ではお互いそれらのハンディキャップはない。

そこからどういうドラマがあってこんな状態になるんだろうとか、こんなになってまで戦う理由は

何なんだろうとか、いろいろ想像させられる。それが始まってすぐ読者を作品に引きずりこむ。

原作の段階から残酷無残をテーマとした作品で、実にえげつない救いのないストーリーで進む。

俺は映画とか漫画は、バッドエンド物や胸糞わるいものが非常に嫌いなんだが、

これは不思議と読後感が悪くない。繰り返し読みたくなる魅力を持ってると思う。

最トーの当たりの刃牙と同じく、どっちが勝つかわからないのもいい。

俺はあえて原作を読むのを途中でやめて、藤木と伊良子はどっちが御前試合を制するのかを

漫画でリアルタイムで楽しんだ。作品全体として非常にきれいにまとまっており、

最初は藤木を応援していたが、あとで読み返してみると、伊良子も至極正当なものだと分かる。

むしろ藤木のほうが間違ってるんじゃないのか?とすら思える部分もある。

どっちとも正しい部分があり、間違ってる部分があるからこそ、優劣がつけがたく、

W主人公として最後の最後まで話の予定調和のようなものがなく、自分が共感できた方に

感情移入してハラハラして読めるんだろうな。残酷無残というテーマも、

残酷さ、無残ゆえの美というものを主軸にしたいという原作者の思想でありながらも、

こっちが勝つ、と信じる部分をあえて裏切ってくることで残酷な話を作るんじゃないだろうか、

という先を予見させない非常に強力なストッパーとしても働いていると思う。

超おススメ。少々グロいのとか抵抗ないなら一回読んでみてほしい。
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